会社員Kのお勉強部屋

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ミニマリストの教科書「手ぶらで生きる」を読みながら、自分の生活を振り返ってみた⑥~人間関係のミニマル化~

最後に、人間関係にミニマリズムを取り入れた際の思考法について、学んだことをまとめる。 

 

 

最低1年間は生き延びられるだけの貯金をして、余ったお金はどんどん使っちゃおう

これも初めて聞いたときは衝撃を受けた。社会人になって、とりあえず貯金しなきゃ、貯めれるだけ貯めとかなきゃ、と思っていたから。この考え方を学んで、とりあえずキリよく100万円貯金を目標に掲げた。100万円の貯金があれば、リストラされたとしても数か月生きるだけならなんとかなるから、安心感が得られると思う。セーフティーネットを目的とした貯金だ。
20代の貯金は無駄、20代はどんどん自分に投資して経験値を高めたほうがいいとも最近よく聞く。確かに、未来のために貯金したって、明日生きているとは限らないし、そもそも未来っていつのこと?未来って具体的に何?ってなる。結婚資金や起業資金のように、何か目的のある貯金であれば意味があるけど、将来お金が必要になったときのため、のようにふんわりとした貯金だと、20代の頃はもったいない。30代40代になったらライフステージに合わせてそういった貯金も必要になってくるだろうけど。だから20代の今は、100万円貯金が終わったら、余ったお金はどんどん今に投資しよう、と考えが変わった。


モノよりも経験に投資しちゃおう

さて、貯金が終わったら余ったお金は何に使うかが重要。本書では、モノではなく経験に投資しようと言っている。モノは劣化するし失う可能性があるけど、経験は自分の中に永遠に残り続けるから。この考え方、もっと早く知っていればよかった。

私は初めてのお給料でCOACHの6万円するビジネスバッグを買った。今思うと、完全に見栄のために買ってる。。買ったときは、自分も高級バッグが買えるくらい成長したんだな、と自己満足にふけっていた。その時は満足のいく買い物だった。後悔もしてなかった。でも、心のどこかで、「COACH持ち歩いてる自分かっこよくね?」「他の子は被りやすいケイトスペードやマイケルコースだけど私はCOACH」(どんだけCOACH推してんねん、ケイトスペードもマイケルコースも同等の高級品だし、COACHも被りやすいわ)「私のCOACHのかばん、見て!ドヤ!」という見栄の気持ちがあったのは否めない。COACHにこだわりがあって好きだから、とかじゃなく、高級品だから、COACHのかばんは他のブランドより別格な気がするから、で買っていた。

実はこれ、買ってしばらくは使っていたが、今は使っていない。。。
大きさを失敗したというのもあるが、本革なので維持が大変で、持ち歩くのにめちゃめちゃ気を遣う。ミニマル思考になって持ち歩くものも少なくなったので、無印の2000円の肩掛けバッグで十分になった。

ただ、めちゃめちゃ後悔しているわけではなく、この高級バッグを買う過程の経験が有意義な経験だった。そもそも百貨店の高級バッグ売り場なんて入る機会がなかったので、今となっては貴重な経験だ。ハイブランドならではの丁寧な接客やサービスを経験できたのは本当によかったし、カバンよりもその経験のほうがよく覚えている。悩む私に優しく寄り添ってくれた店員さんも覚えている。やはり自分の心に残るのは、モノではなく経験だ。

ちなみに、もし一年前に戻って初任給を使うなら、韓国旅行か脱毛費用に使いたい。


自分への投資に飽きて、それでもお金が余ったら、他者へ寄付しよう

ここの次元に到達するのは私にはまだまだ先の話だが、、、これくらいの余裕ができたら最高だと思う。とはいっても、社会人になって前よりはお金に余裕が出てきたので、誕生日や母の日、季節のイベント等に、自分の家族や祖母へちょっとしたギフトを送るようになった。今までたくさんお世話になったので、無意識に返報性の法則が働いているのかも。今まで自分に投資してくれたお礼とはいえ、他者のためにお金を使うと、なんだかいいことをした気分になる。双方がハッピーになれると思うので、これからも続けていって、もっとお金に余裕が出てきたら、旅行をプレゼントしたい。幼少期の頃、家族で毎年旅行に行ったみたいに!

他者へのプレゼントは処分に困らないものを渡そう

一番ミニマリストとして思いやりのあるプレゼントは、お金or食べ物だな、と本書を読んで思った。なんやかんや言って、たとえ少額であったとしても、お金をもらって嬉しくない人はいない。
贈る相手の好きそうなものを自分で判断して買うのも楽しいが、相手が満足しなかったら申し訳ない。もらった相手も、表では喜ぶだろうけど、趣味に合わなかった場合、本心ではいらないけど○○ちゃんにもらったから捨てられない、と思うかもしれない。
贈った側も、本当に喜んでくれたかな、と心配になる。お互いが複雑な思いを抱える可能性がある。そうだからといって、思い切って「誕生日プレゼント何がほしい?」って聞いてみても、相手は答えづらく、「なんでもいいよ」になりがちだ。
本当に喜ばれるか、表だけ喜ばれるかの懸けに出るより、お金を渡して相手に好きに使ってもらったほうが相手の満足度も高いと思う。

とはいえ、気の知れた家族ならまだしも、いきなり友人に現金をプレゼントするということは、相手を想ってプレゼントを選ぶという頑張りを放棄することになる。その努力を省かれてカネで済まされたという点で不快に思われる可能性はある。
そこで、ギフト券+お菓子のセットで渡すのはどうだろう。これでお菓子を丁寧に選んだら、相手を想う気持ちも担保できる。お菓子は食べたら消えるので、残らない。

モノをあげると、「自分の趣味じゃないけど○○ちゃんにもらったものだから捨てられない」となるが、お金を渡したら「〇〇ちゃんがくれたお金で買ったものだから」と自分のほしかったものを大切に使ってくれるかもしれない。双方の満足度が高くなると思う。

 

そういう考えもあるよね、で終わらせないでおこう

いろいろな考え方の人がいるのは当たり前。様々な意見を尊重しているからこそ、自分の主張は言い切ろう、という内容だった。

人を傷つけ、人に傷つけられるのも大前提。僕が何かを「好き」と言えば、それを「嫌い」な誰かを傷つけるし、逆もしかりだ。それでもしどこかの誰かが傷ついたとしても、仕方のないこと。いちいち気を遣って「好き・嫌い」を言えないなら、そんなのは窮屈で退屈だ。

私は普段自己主張をほとんどしないタイプ。周りに合わせて自分を出さない。質問されたり求められて初めて自分を出す。だから、集団行動のとき、多数の意見と自分の意見が合わない場合でも、自分を押し殺して多数の意見に合わせて行動する。 自己主張するのは結構エネルギーと気を遣うので、それなら周りに合わせたほうが楽、と考える。だからこそ、この引用は自分の心にグッときた。万人に気に入られる意見はないから、いろんな意見を尊重したうえで堂々と自分の意見を言うのは大事だし、批判に対しても反論しない。自分が好きなものを誰かに嫌い、と言われて、今までの自分は少し傷ついたりしていたが、これからは、反対意見であっても尊重しようと思う。

 

人付き合いだって利害関係だ

ここでは「自分が一緒にいて居心地がいい、その人と一緒にいることによる利益がその人の嫌なところを上回るような人々と関わり、嫌なところばかり目に付く人とは関係を避けたほうがいい」ということが言いたいのだと思う。これ、ちょっとどうなの。。?と思ったが、自分も無意識に人間関係の選別をしていたことに気付いた。今プライベートで仲良くしてくれている人はみんな、私にとって利益をもたらしてくれる人ばかりだ。もちろん、自分も人に選ばれる側であることは忘れてはならない。

「浅く広く」の人間関係のほうが、依存先が多くなり、リスクが最小限になる

私は、「深く狭い」人間関係なので、この考え方は新しかった。人間関係に限らず、スキル、収入減、居場所も多く作っておけばどこかがだめでも他で対処でき、リスクが最小限になるという。一つの依存先に固執する生き方ではなく、いろいろな依存先を作っておくのはこれからの社会を生きていくうえで重要であることはよく言われるが、本当にそうだと思う。私も、今の会社以外で使えるようなスキルを身に付けたくて、プログラミングを始めた。社会人になった今、会社以外の様々なコミュニティを見つけて自分から飛び込んでいかないと、依存先を広げられない。主体的にどんどん行動していきたい。

 

以上でこの振り返ってみたシリーズを終了する。
ここまで内容を落とし込んだらもう思い残すことなくメルカリで売れる笑
大変勉強になりました。この本に出会えてよかったです。