会社員Kのお勉強部屋

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ミニマリストの教科書「手ぶらで生きる」を読みながら、自分の生活を振り返ってみた⑤~思考のミニマル化~

時間や思考を最小限にする方法について本書で学んだことをまとめる。

 

 

不要な雑念をなくそう

お金、時間、空間、管理、執着の五大雑念を取り除いた状態が「手ぶら」だという。
私がなるほど~と思ったのが、身分証明書や現金を持ち歩かないことで、「失くすかもしれない」という管理面での雑念が不要になるという例である。
私が雑念を取り除いて変化したことを以下にあげてみた。

・金額に囚われれることが前より少なくなり、セール品をむやみに買わなくなった。前からほしかったものがセールをしているなら買うが、セールになっているから買う、ということがなくなった。
・ヘアスタイルを定番化するようになり、美容院に行く前日にヘアスタイルについて迷わなくなった。
・お金への執着が減った。前まではもっとたくさんお金を稼ぎたいと思っていたが、自分は12万あれば問題なく生きていけるから、何十万もガツガツ稼がなきゃ、と思わなくてもいいのでは?むしろアルバイトの時に比べたら十分お金はもらっているのだから、今の稼ぎで十分幸せなのでは?と考え方が変わった。だから出世意欲もなくなった。

一点豪華主義、コンフォート原則

コンフォート原則とは、生活するうえで一番長く使用するものにお金をかけて、1つのもので満足度を上げよう、という考え方である。ケチるところはケチって、その分をお金をかければ満足度があがるところにお金をつぎ込む。

私はこれ、なかなかできていない。根っからのケチなので、安物に手を出してしまう節があり、すぐ摩耗して安物買いの銭失いになることが多い。安物でも使ってみたら満足できるかもしれない、もし高額なものを買ったとしても、使ってみてそこまで満足できない可能性だってある、という考えが根底にあるのだと思う。が、やはり毎日使うものは摩耗が早く、ちょっと不満に思いながら使ってしまう。
一人暮らしを始めた頃は、お金に囚われたくない気持ちがありながらも、とりあえず早く一式揃えたい気持ちもあり(高額で質のいいものを買うならじっくり選びたいからだ)、生活必需品は比較的安いものを選んだ。一人暮らし生活から数か月が経ち、お金をかけたいものがわかってきたので、徐々にちょっといいものへ買い替えようと思う。

 

最大化よりも満足化を

「最大化」とはすべての選択肢を探り、品定めし、最高のものを得ようとすること。一方「満足化」は、自分が必要とするものを考え、そのニーズを満たすと思った最初のものを選択することー。


確かに、誰かへのギフトや自分がほしいものを選ぶとき、一つよさげなものを見つけても「もっといいものがあるんじゃないか」と思って商品欄をスクロールし続けることが多々ある。アマゾンに出てきたどの商品も、同じ価格帯であればだいたい同じようなスペックだと思うのに、永遠にスクロールしてしまう。これで十分満足できるという基準を整理してから、アマゾンで検索し、おすすめ順に挙がってきたものの中で、その基準に合う最初に見つけたものを選んでおけばいいんだということを学んだ。ほしいものリストになんでもかんでも入れて、迷い続ける時間がもったいない。最初にいいと思ったものに決めるのが大事だと、本書でも言っている。

話は変わるが、最大化/満足化の考え方に関して、自分が日常生活で思った例がある。私はiPhone8を使っているが、私はこれで十分に満足している。今はもっと技術が発達し、iPhone11まであるが、iPhone11がほしいとはあまり思わない。次にスマホを買い替えるとき、またiPhone8を使いたいと思っているほどである。iPhone11にすると、新しい機能がありすぎて逆に使いこなせないと思う (というかiPhone8の時点でも、便利機能はあることは知っていても使いこなせていないし使いこなそうとも思わない)。コードレスの充電や、タピオカレンズのカメラ、顔認証など、べつにほしいとは思わない。iPhone8のように指紋認証が可能で、ある程度画質の良いカメラが使えて、コードにつなげば充電ができる、それで十分満足である。
このように足るを知り、多くを求めないことによって、心も生活も豊かになっていくと思う。

 

がんばろうと思っている時点で適正がない証拠

この節では、家事や掃除など自分が頑張らないとできないことに対して、どうすれば頑張らずにできるかを考える努力をしよう、と言っている。例えば、掃除が嫌いならロボットに任せる。労働が嫌いなら、生活コストを下げて稼ぐべき金額を下げる。

努力は美徳とされるが、「がんばろう」と思っている時点で適正がない証拠。片付けも、掃除も、労働も、本当に好きならば自然と体が動いているはずだ。

このフレーズが心に残った。義務だと思って無理にやっている時間は人生において無駄なので、自動化/効率化したり、そもそもやめる、などして、自分が楽しいと思えることに充てよう、ということがこの節では主張されていた。
私は、トイレ掃除が嫌いである。というかうちのアパートのトイレ自体が嫌いである。だから、なるべく家でトイレに行かず会社や街のきれいなトイレを使うことによって、なるべく家のトイレを汚さないようにし、トイレ掃除の回数を減らそうとしている。(外出自粛期間中は家にこもりっぱなしなので、仕方なく家のトイレを使っているが。。)
お風呂掃除も嫌いなので、お風呂上りには、髪の毛を見つけたらその都度髪の毛をキャッチしてゴミ箱に捨てるようにしている。皿洗いも嫌なので、鍋のままおかずを食べたり、そもそも少ない食器で料理をするようにしている。床掃除はコロコロで埃や髪の毛をその都度キャッチしていて、この作業は嫌いではない。ただ、スポット的な掃除しかできていないので、お掃除ロボットを使って床全体をきれいにしたいとは思っている。今年中にブラーバをレンタルで使ってみようと考えている。

 

生活水準を上げず、満足の水準を下げる

 先ほどのiPhoneの例とも被るが、どれくらいの基準であれば満足できるのか、という自分の天井を知っておき、生活水準が上がらざるを得なくなった場合でもその天井を超えないようにしよう、と本書では言っている。「贅沢にはすぐ慣れるが、貧乏に慣れるのは難しい」と本書でも言っているが、私が身に染みて感じたのは、引っ越してからのトイレである。私が前の家にいた時は、病気によって身体障がい者となった今は亡き祖父のためにリフォームした、自動開閉・自動便器洗浄モードがある最新式のトイレだった。大学時代の4年間はその最新式トイレを家で使うのが当たり前となっていた。そのため、引っ越してから、ウォシュレットもない、便座保温機能もない、ましてや自動開閉なんてもってのほかの最低限レベルのトイレとなってしまい、全然慣れなかった。部屋を決めたときはトイレのレベルが低くても、トイレとしての機能は問題ないし、毎日使えば慣れるだろうとは思っていた。が、上記の段落でも書いた通り、やはり家のトイレを避けている自分がいた。今となってはだいぶ慣れたが、やはり前の家のトイレが恋しい笑
贅沢に慣れてはいけないな、と深く実感したエピソードであった。
ちなみに、慣れるために工夫したことがある。大学時代に中国へ短期語学研修に行った際の寮のトイレと、シンガポールに行ったときのホテルのトイレが過去最高に最悪だった。あのトイレよりはマシだ、あのトイレで二週間過ごせたんだから、このトイレはまだマシだ!と言い聞かせていたら、今のトイレでも大丈夫になっていった。過去最低の状態を経験しておくのも悪くない。

 

変わり続けるために非日常を創る

自分の常識を疑ったり、未経験の分野に触れてみたり、新しい考え方に触れることによって、自分の定番をさらに良い方向へ変化させていこう、ということである。私はこれ、あまりできていないと思う。いつも同じ人と関わり、いつも同じYouTuberの発信を浴び、いつも同じニュースサイトから情報を得ている。固定化しているが、それでも意識していることとしては、そういった発信者がやっていることを自分にも取り入れてみることである。発信者がおすすめしていた本を買って読んでみたり、発信者が習慣にしていることを自分でも取り入れてみたり。
あとは、自分がちょっと苦手だったり、未経験のことでも、誘われたらとりあえずやってみるようにはしている。例えば、先日会社の同期から今流行りのZoom飲み会に誘われた。やったことがないのと、集団で話すのが苦手だからうまく溶け込めるか不安だったが、とりあえず参加してみた。参加してみたから、オンライン飲み会のメリットデメリットを自分で体験することができた。もし参加しなかったら、ラインニュースのコラムで流れてきそうな「Zoom飲み会のメリットデメリット」とかいう記事を読んで理解することしかできなかっただろう。
未経験でもとりあえずやってみるマインドは、大学時代に培われたので、これからもこのマインドを忘れずに行動していきたい。

 

情報を最大限に浴びて、自分の頭で考える

信頼できる人が発信する質の高い情報を最大限に浴びること、自分が興味のある情報源をカスタマイズして、いらない情報のノイズを遮断することが大切だという。
私が最近やったことは、インスタのフォロー整理とツイッターのアンインストール、Feedlyのインストールである。インスタはわりとフットワーク軽く、そのときに興味があったものや芸能人がPRしていたアカウントをフォローしまくっていたので、もう興味もなく自分に必要のないアカウントのフォローを外した。ツイッターは、エンドレスに情報が入ってきやすく、ツイッターからの情報で何か恩恵を得たわけでもなく、無駄にダラダラ見て時間の無駄だったため、アンインストールした。Feedlyは、しぶさんが使っているアプリだったので、インストールしてみた。自分に興味のある分野の記事だけが入ってくるので、芸能人の時事ネタなどが入ってこなくなり情報過多で疲れることがなくなった。

 

 次は最後、人間関係のミニマル化について。